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■ティレニあ海の美しい海岸線、チレントのサプリへ

 今回、採りたてのウニを食べたのは、サプリという小さな街。 ナポリから車で約3時間、電車で2時間半ほど。チレント国立公園の一番端に位置し、夏の間はリゾート地として注目される海沿いの町。サプリのお隣はもう、カラーブリア州になる。

ヨーロッパ諸国では、きれいな、汚染されていない海岸線に与えられるバンディエーラ ブルー(青い旗)というプレミアムがあるが。南イタリアではこのサプリ地域以南の海岸線がバンディエーラ ブルーとなっている。

海洋魚と違い海底に生活し、そのテリトリーで一生をおえる生態系だから、やはり海域の水質は気になるところだ。チレント国立公園は、海と山に囲まれたイタリアでも有数の素晴らしい環境だ。

へミングウェイはそのチレントに滞在し、「老人と海」のインスピレーションを得たと言われるほど、穏やかなで果て無き海岸線だ。

■そもそもウニって養殖じゃないの?

  イタリアの友人の何気ない一言…「ウニがたくさん獲れるんだよねここら辺はさぁ〜」という言葉から興味を持った。そんなに海にゴロゴロ落ちているなんて、養殖のイメージが強い日本ではちょっと考えられないからだ。実際訪ねてみると、大勢の人が訪れるビーチのすぐ近くにゴロゴロといるではないか?!

「へぇ〜じゃたくさんとって、ウニスパ作ろうよ」。以前シチリアのレストランに取材に出たときは、「パスタ一皿で、 子ウニ30個ぐらい使うってコックさんが言ってたんだけど」「…それはちょっと大げさじゃ?でも、がんばって獲ってくる」といいつつ、友人は海の中に消えた。待つこと小一時間…まさか?とちょっと心配し始めた頃、網いっぱいにウニをとってきた。

 色はよく見ると黒じゃなく、深い紫色。これが紫ウニというやつだろうか?と何の根拠もないまま網から取り出す。さすがに撮りたて!イキのよいこと。動きはじめた。

■バリッ、ザクッ、チクチクのウニ開き

  一日で合計50個近いウニを収穫したけど、これからが大変。ウニをそのまま持ち帰るのは難しい。ということで、持参したはさみとナイフで中身だけを持ち帰る事にした。なにせ、刺ごとのウニを割って中身を出すなんてやったことがない!早速はさみで横からザクっと切込みを入れていく。

針がちくちくしてなかなか大変だ。やっとの思いで、開けるとなにやら汚いものもいっぱい入っているのね〜。 海水でジャブジャブ洗うと、ウニの実の上にかぶさっていた袋が流れて、あの、オレンジ色の実が現れた。

■天然の地中海ウニです
やっと、見覚えあるオレンジ色の実が登場!しかし、こんなに苦労して開いて、「たったこれだけ?」

 そう、天然のウニは、本当に少ししか実がないのだ…しかし、人工的に太らせた養殖物とは違い、こちらは天然物。逆に小粒でもその味に期待し、最高に贅沢なウニスパを堪能するため、せっせとスプーンで実をかき集めた一日。

 
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