■無農薬にこだわった育成方法
サレルノから車で約30分。モッツァレッラの里、Capaccio(カパッチョ)。国道沿いにはこの土地で飼育された水牛の乳で作る、
モッツァレッラ工場の農園が建ち並ぶ。
近年機械化が進み、「今でもこのように、手作りで作られている農園は このカンパーニャ州でもほとんどなくなってしまったよ」とガイドのフランチェスコさんが語る。このバンヌーロ農園は、
約5000頭の水牛の飼育を敷地内で行い、朝と夕に2度の搾乳を行い、農園内で作られた乳のみで自慢のモッツァレッラを作っている。
有機農法にこだわり、牛に抗生物質など与えないため、子牛から大人に成長できるのは約70%程度、農薬、殺虫剤などを使わ
ない園内は、動物ホルモンによる、ハエ取りの仕掛けなどがあり、徹底したポリシーに驚くばかり。動物の飼育場所は
何かと不潔なイメージを与えるが、常に清掃しており、不快感を感じない。この農園は常に新しいことに着目する事で有名。その一つに水牛の乳で作ったヨーグルトがあり、近年の大ヒット商品となっている。そのほかジェラート、生クリーム、バターなどの各種乳製品を、水牛の乳で作っている。
|