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スパッカナポリの見所と重要な教会群

Piazza del Gesu' e Chiesa di Gesu' Nuovo/ジェズ・ヌオォーボ広場とジェズ・ヌオォーボ教会

ジェズ・ヌオォーボ(Gesu Nuovo)広場:スパッカナポリ地区の出入り口とも言える大きな

広場の中心には、インマコラータの塔は18世紀に入りイエズス会によって建立されたバロックの記念碑で、一番上にはブロンズのマリア像が置かれている。

また、広場に面してツーリストインフォメーションがあるので、地図が必要な場合、ここで無料でもらう事ができる。

ジェズ・ヌオォーボ(Gesu Nuovo)教会:一見すると普通の教会とは全く違う作りの正面ファサードが面白い。実は、15世紀当時に貴族の宮殿として建築されその後、16世紀末にイエズス会の教会として改築された。大きなピラミッド型の石の連鎖で出来た壁に、大きな天窓といった、貴族の屋敷の名残がある。

外側からは想像できないほど大きな教会で、多色大理石をふんだんに使用したバロックスタイルで装飾されている。ナポリで活躍した彫刻家コジモ・ファンザーゴや、画家フランチェスコ・ソリメーナの作品が残る。

Chiesa di S.Chiara e Chiostro di Clarisse/サンタキアーラ教会とクラリスの回廊

サンタキアーラ教会:第二次世界大戦時に大爆撃を受け、戦後建築時のゴシックスタイルで再建された。教会の歴史はとても古く、1310年当時ナポリを支配していたフランスのアンジュー家ロベール王と、その妃でスペインのマヨリカ出身のサンチャ王妃によって着工された。サンチャ王妃はとても信仰熱い女性だったそうだ。内部の装飾はほとんど残っておらず、焼け落ちた建物から拾い出されたアンジュー家のロベール王の墓碑や、教会内部を装飾していた大理石の柱などで中央祭壇を構成している。

クラリスの回廊(Chiostro di Cralisse): こちら 教会の正面左手の奥に入口がある。1740年頃にマヨルカ焼きで装飾された田園風の回廊は明るく、静かで修道女たちの瞑想の場だった。ベンチには、一つ一つ違う絵が描写され、当時の田舎の風景や、修道女の日常、神話の話が描かれ、回廊部分には聖人達のフレスコで装飾されてる。また奥には爆撃前の装飾のオリジナルを集めた部分と、古代ローマ時代の浴場遺跡が複合した博物館になっている。

Piazza S.Domenico e Chiesa di S.Domenico Maggiore /サンドメニコ広場とサンドメニコ教会

サンドメニコ広場: ジェズーヌォーボー広場と似た雰囲気の尖塔が建つ広場。 小さな広場は大学生でいつも賑わっている。このあたりは、ナポリ大学、ナポリ東洋大学、音楽大学など、学生街のどまん中にある。

サンドメニコ教会を取り囲むように貴族の屋敷であった、Palazzo Petrucci、Palazzi Coriglianoを配し、中心には当時蔓延していたペストの終焉を祈願し1656年に彫刻家コジモファンザーゴによって建てられた尖塔が空を貫く。

サンドメニコ教会:サンドメニコ広場の左奥に小さな階段が見える、ひっそりとした佇まいの教会だが、その歴史は古く、1283年あンジュー家のカルロ王によって建設が始まる。その後増改築と1506年の火災でほとんどが崩壊してしまったが1850年からネオゴシックでリニューアルされた。

外観は地味な作りだが、内部には中世、ナポリを支配していたアラゴン家王族の柩が中層部に収められた聖具室、その天井のフランチェスコソリメーナのフレスコ画などは必見。

現在カポディモンテ美術館にあるカラバッジョの『キリストの笞打ち』はこのサンドメニコ教会のために描かれた。

Capella di S.Servero/サンセベーロ礼拝堂

サンドメニコ広場から、路地を入り、ナポリ大学の前を登ってすぐ左手にある。発明、芸術、文学を愛したこの屋敷のオーナー、ライモンド・ディ・サングロの好みで飾られた礼拝堂だ。小さな礼拝堂の真ん中に置かれた大きな彫刻が必見の『ヴェールに包まれたキリスト』(1753年 ジュゼッペ・サンマルティーノ)で、その優美さと繊細さは世界有数と言われる。そして中央祭壇手前の左右にある彫刻の技術特に、縄の部分や、レース使い部分などの細部の彫刻は圧巻だ。

そして礼拝堂階下には、男性、女性それぞれ一体づつ、人間の血管の標本があり、ライモンド・ディ・サングロが、変な趣味を持っていたといわくつきの科学者であった証拠だ。詳しくは: こちら

San gregorio armeno/ サングレゴリオアルメーノ

ナポリの伝統工芸”プレセーピオ”って何?:

ベツレヘムの馬小屋で生まれたキリスト生誕の様子を人形とジオラマを使って表現しているミニチュアの事で、ナポリがブルボン王朝のカルロ三世に統治されていた時代(1734-1750)王が貧困に苦しむ庶民に手工芸を与えるべく、推奨していた。

現在でもここサングレゴリオアルメーノ通りには、昔ながらの工房が軒を連ね、クリスマスの季節ともなると、キリスト教各国の観光客がこぞって買い付けにやって来るヨーロッパでも有数のプレセーピオショップが軒を連ねる通りだ。約50Mほどの小道だが、ぶらぶらと歩きながら見てみよう。小さなものから大きなものまで多種多様な品揃えで、手ごろな価格で小さなものもあるので、ナポリならではのお土産にも…。

700年代に製作された貴重な貴族のプレセーピオは、ボメロ地区にある、サンマルティーノ博物館にて見学することが可能。カゼルタの王宮内には、ブルボン王家がコレクションしたアンティークプレセピオも見ることができる。見ていてとても楽しくなるので、ナポリに来たなら一見の価値あり!

Chsa di S. Lorenzo Maggiore e Aria Archeorogica/ サンロレンツォマッジョーレ教会と考古学ゾーン

サンロレンツォマッジョーレ教会:1265年元々初期キリスト教教会のあった場所に、アンジュー家のカルロ王によって建設が始まった。その後1742年正面ファサードは再建されたが、1300年代の面影が垣間見えるゴシック様式の内装。

教会に1併設した回廊に面した部屋の数々は1400年代に王家の会議場としても使われた。

考古学ゾーン:回廊から地下へ続く階段をおりていくと、ギリシャ、ローマ時代に生鮮食品の市場としてつ使われていた、Maccellumや、財産を保管する金庫の四悪割を果たしていた、Aerariumなどが見学できる。

通路に続く、生鮮食品の店店の軒先や、商品を並べていたカウンターなど、今でもはっきりと見ることができる。

また、地下へと続く道には更に中性の時代の建物などが発見されており、古代ローマ時代、中世、現在と約3層に渡り地下に埋もれていた建物が見学できる。

Duomo/ 大聖堂

 大聖堂(Duomo):カテドラルとしては1200年代末にアンジュー家のカルロ王により建設されたが、その後何度も増改築を繰り返し、19世紀末から20世紀にかけ再建された。大聖堂内部には、黄色のステンドクラスが神々しい、ナポリの守護聖人を祀るサンジェンナーロの礼拝堂がある。1527年に評議会委員の寄付によって建立され、一年に3回の聖人の血液溶解のミサを執り行う。中央祭壇の真下には、聖人の地下礼拝堂もあり、こちらには遺骨が祀られている。

出入口左手の奥には5世紀のん後半に建設されたレスティトゥータ礼拝堂があり、その中には洗礼堂がある。今から1500年も前に作られたとは思えない、ブルーのモザイクで彩られた洗礼堂だ(有料)。また、地下へは考古学ゾーンへと続く道があり、古代ギリシャ、ローマ時代の道路や水道管の遺構が見学できる(有料:現在修復中のため公開中止2015)また、左奥を飾る美しい聖母子像のモザイクは1322年に作られた。

 
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