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マグロ漁の島ファビニャーナ
マツタンツァ…マグロ漁が見たかったのファビニャーナ島

ファビニャーナ島 レヴァンツォ島 マレッティモ島の3つの島をあわせてエガディ諸島と呼ぶ。イタリアの最西端にあたり、トラパニから水中翼船で約30分ほどで一番大きな島、ファビニャーナに到着する。島の港には以前マグロの加工工場に使わせていたという大きな工場跡があって、どこか寂れた雰囲気。毎年初夏には海流に乗ってくる地中海マグロの水揚が多い事で有名な島だ。マグロ漁も楽しみだけど、海だって素晴らしい。島の北東にあるビーチ、カーラロッサの海を高台から見下ろす。今まで見たこともないようなコバルトブルーの入り江が広がっている。


La Mattanza ラ・マッタンツァ  残念ながら見ることできず。来年に乞うご期待!
マグロの囲い込み漁で、この近辺に古くから伝わる伝統漁法。地中海マグロは産卵の時期を迎える初夏、4月下旬から、6月中旬にかけ、シチリア島の周りを目指して南下を始める。今ではイタリアで2箇所のみがこの漁法を行う場所。そもそもはアラブ文化の残した伝統漁法で八艘の船で四方に網を囲い、その網をだんだん狭め、最後に網の上に全てのマグロがあがってくる。最後には、「アイモーラ」と漁師たちが合唱しながら鉤でマグロを衝いて船に引き上げるという大胆な漁法を見に行くはずだったが…。
昨年、一昨年とマッタンツァは行われず。「今年は一度行ったけんですけど(5月30日)、マグロはいるんだけど、風向きがだめなんですよ」と馬鹿丁寧な対応は、雑誌等でおなじみのライス(マッタンツァの総指揮官)のカタルド氏。2M近い長身と恰幅のいい体格で、しかも海の男とこれば、もっとぶっきらぼうか?と思いきや、とても丁寧な対応でびっくり。この時期は私と同じような質問を何度もされてうんざりしているはずなのに。「明日マッタンツァをするか?しないかは?夕方決めるから、また聞きに来てください」。結局翌日も行われず。自然を遵守する。フツーの事ながら改めて感動。

明日に期待するべく、町の中心を散策。さすがマグロ加工で有名な町だけあって、いたるところにお店がある。人気ナンバーワンの加工品はなんといってもカラスミだろう。ボッタルガと呼ばれるカラスミは決して安いものではなく、じっくり時間をかけて作られる。近年の不漁で材料となるマグロの卵が取れないため、値段は年々上昇。納得できる品質のものだと、一キロ120から150ユーロが目安。それでも、パスタに、前菜にと気軽に食べられておいしいので、この島を訪れた人はこぞって買って行く。


ファビニャーナの風景
Cala rossaコバルトブルーの海 ケーパーの花 マグロ加工の工場地跡
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