SEI LA VITA MIA

君はぼくの命

 

Mario Rosini

 

(L. Patruno - L. Rana -G. Giorgiltf - L. Patrano - A. Leone - C: Noto)

 

 

 なんてすてきなんだ、君の元へと旅立つのは。今しばらく二人を分かつ海が見えてくるのを待つのは。大気に何とも言い知れぬものを感じる。近づいて行くぼくの心の身震いが魂をつきぬけてゆくのを、ちょっとミステリアスにこうして見つめる君。君へのこの愛を説明する言葉などない。君はぼくのすべて。君なしでは、ぼくは言葉のない本、木のない果実、漁師のいない小舟。

 

 なんてさびしいんだ、君から離れていくのは。苦しみに心は引き裂かれ泣くことすらできない。だってつまるところ、君と共に魂を失うんだ。君なしでは、ぼくは不毛な砂漠、風に吹かれるままに漂う塵。君なしでは、ぼくは言葉のない本、木のない果実、漁師のいない小舟。これが君への愛を説明する言葉。

 

 

 

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