7000 CAFFE’
(A. Britti)
コーヒー7000杯も飲んじまった。運転には疲れたし、夜が明けぬうち君のところへ行きたかったからさ。君はお城のバルコニーで、三つ編みの髪をほどき、ブルーの服で僕を待っている。僕は門に着き、目を丸くして僕の名を叫ぶ君を見る。そして君はこっちへやってくる。瞬く間に二人は、この世で一番、一番甘いキッスをかわす。…たとえば、そう、昨晩家で一人飲む物を探してた。でも、冷蔵庫は空。信じられないだろうな、何だとおもう?7000杯目のコーヒー見つけたんだ。今、ここで一人きり、眠りもしなけりゃ飛びもしない。君が遠くにいる間、君の一糸まとわぬシーンを思い出す。多分コーヒーの飲みすぎさ。でも今夜は眠れない、セックスも一人。君が必要なんだ、君はきれいだから。君のしてくれる全てが必要なんだ。君が必要なんだ、水とコーヒーみたいに。回る世界みたいに。そこじゃ、君が望むなら、愛は終わることがない。