I'TE VURRIA VASA`

あなたに口づけを

(V. Russo - E. Di Capua)

 

 タチアオイの香る中でお前は眠っている。太陽が庭に上り、風はその額の巻き毛に口づけして吹き過ぎて行く。俺が見とれているというのに、ぐっすり眠っているね。そんな君の姿を見ているといけない思いに捕らわれてしまう。波の様な鼓動が聞こえる。いったい誰を夢見ているのだろうか!俺の心は悋気に悶える…。自分か、それとも他の誰かだろうか?お前に口づけしたい…。でも…。

 

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