GUAPPARIA

(Bovio - Falvo)

 

「しっかりしてくれ、不良ども…。このセレナータは酒が入りすぎてるじゃないか。俺は、この界隈で一番の美人、マルゲリータに惚れてるんだ!俺の歌を聴かせるのを楽しみに、あの子の窓辺にバンドをつれてきた」

 …ところがその結果…

「打ちひしがれたこの姿を、相手に見せたいかのように月が顔を出す。あの子と一緒の俺は高慢だった。その高慢さをなくしちまった今、仲間内から俺を追いだすがいい!…演奏してくれ、しょぼくれてるんじゃない、俺はいい声してるんだ!マンドリンはなぜ遅れるんだ?ギターはなぜ聞こえないんだ?なんだい?俺一人泣きゃあいいって時に、バンドの連中がみんな泣いてやがる…。こいつら不良どもが泣いてやがる!…」

 GUAPPARIAとは生意気、高慢という意味。愛する女性の窓の下で歌うセレナータという習慣は、いまでも南イタリアでは少し形を変えて残っています。

 

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