DICITENCELLO VUJE

(Fusco - Falvo)

 

 あなたの友人に伝えてください。私は眠りも幻も失ってしまったと。いつもあの人のことを思っていると。あの人は私の命の全てだと。…私には言うことができない。だからあなたから伝えてください。いつでもあの人を忘れることがないと。それは鎖よりも強い情熱。そのために死ぬほどの思いをしているのです!…

 あなたの頬に光る涙が一粒…。言ってください、何を思っているのです?そのやさしい目で私だけを見つめているあなた。さあこの仮面を取り去って、真実を語り合おう…

 …と、ここからいきなり敬語をかなぐり捨てて、「お前がすきだ!」というサビに入ります。そう、友人に見たてて語っていた相手は、実はあの人自身だったんですね。

 

 

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