Questo piccolo grande amore

ちっちゃな大きな愛

(C.Baglioni - C.Bagloni & A. Coggio)

 あの子のTシャツはとっても薄く、ぴったりして、みんな想像できちゃうほどだった。それに、あのあどけなさ、口には出さなかったけどそんなあの子に夢中だった。夏の日の澄み切った夕暮れ…こわいけど、黙っていたいような胸の内。キッス、しょっぱい唇、情熱、ちょっとかわす笑い。そして、灯台のふもとで抱き合う…。ほんとに好きなんだ、誓って好きなんだ。あの子は信じられない様子でぼくをを見てたっけ。それからほほえんで、僕の手を強く握りしめた。ぼくは何もわかっちゃいなかったんだ。だって、今や頭からはなれない、あの子はちっちゃな大きな愛だったって事…。あの子のちっちゃな大きな愛が死ぬほど懐かしい。何を言えばいいか、何をすればいいのかわかるような気がする、そんな今だからこそ。

 幼かった二人のほろ苦い恋の記憶。バリオーニの名曲中の名曲です。