Mamma

マンマ

(B.Cherubini-C.A.Bixio)

 母さん、本当に幸せだ。あなのそばに帰れるなんて…。僕の歌は語るよ。いちばん素敵な日だって!なぜ遠く離れて暮らさなきゃならないんだい?母さんの疲れた手を感じる。金色の僕の巻き毛を探してる手を。母さんの聞こえぬ声が聞こえる。あの頃の子守唄が…。今、その白くなった頭をこの胸に抱きしめたい…。母さん…あなただけのためにこの歌は飛んで行く…。これからは僕と一緒だ、もう一人じゃないんだ!どんなに愛しいことか…。この魂があなたを恋焦がれる。こんな愛の言葉はもう流行らないかもしれないけれど。あなたは僕の一番美しい歌、僕の人生、だからもう決して一生離さない!

 イタリア人にとってマンマ(お母さん)は何よりも大切なもの。パソコンの普及はかなりおそかったのに、携帯電話があっというまに普及したのも、一日一度は「チャオ、マンマ、元気?」の電話を忘れないイタリアならではのこと…と確信しています。