L'appuntamento

逢いびき

(E.Carlos & R.Carlos (it.)B.Lauzi)

 何度も過ちは犯してきたから、もう分ってるわ。今も大方あなたの事で過ちを犯してるって事は。この人生、一つ多く過ちを犯したからって何もかわりはしない…。このおかしなデートにオーケーしたなんて、きちがい沙汰ね! 通り過ぎて行く人ごみの中、悲しみにくれる私。でも、もう一度会いたい気持ちは後悔よりも強いわ。この太陽が私の頬に希望の火をともす。遠くに突然あなたの姿が現れるその時を待ってるの。天気が変わり、雨が降るけれど、まだ待ち続ける。世間がどう思おうとかまわない、ここを離れたくないの。自分の心を覗いて問いかけてみるけれど、何も聞こえない。私は人ごみにかき消された、ただの希望の残骸。街燈、車、ショーウィンドウ、道路が頭のなかで混沌としている。影は私を追うのに疲れはて、日の光はゆっくり死んで行く。家に、私の悲しい人生に、今や帰るしかないのね。あなたに捧げるつもりだった人生、それをあなたは指で粉々にしてしまった。あなたごめんなさい、もう待ちきれないわ…。これで永遠に私、この世から消えてしまう…。

 こんな悲しい独り言が、ワンコーラス毎に半音ずつ上がって行くメロディーにのって、最後の決断に向かって盛り上がる様に続いてゆきます。もともっとカンツォーネではありませんが、イタリアでオルネッラ・ヴァノーニが歌ってヒットしました。