E Tu...

(C.Baglioni-C.Baglioni/A.Coggio)

 

 二人しゃがみこんで海の音を聞きながら、口もきかずに、いったいどのくらいいただろう…。僕は君の顔を指でたどり、君は無邪気に微笑む。僕は君の髪をまさぐる手をふと止め、蟻とたわむれる。星が夜の影に姿をかくすと、君の肌が突然ぶるっと震える…。それから、息を切らして駆ける。どっちが早いか競争だ…。君は僕の思いの一つ一つの中にいて、僕はすべて台無しにしないように黙っている。君の唇にキッスして、髪を上げたほうがもっときれいだってことを発見…。たぶん君こそ僕の恋する人なんだ!ふざけて二人、服のまま海に落っこちた。キッスひとつ、もうひとつ、またひとつ…。だから言えなかったんだ、今や君が全てなんだって。僕は君を強く抱きしめていた。濡れた服のままふざけ合い、それから茫然と立ち止まる。「ねえ、僕…ええとつまり…君なしじゃいられないんだ。ちょっとだけ好きになってほしいんだ…」

 e tu…(そして君は…)をくり返しながら、純真であどけない「僕と君」の姿を海辺をバックに描写ています。かわいい…ね。