Porta Portese
(C.Baglioni - C.Bagioni / A.Coggio)
日曜日の朝、ポルタ・ポルテーゼの市場はもう目覚めてる。兵役の休暇で帰って、ジーンズを買いにここへやって来た。今夜、彼女を驚かせてやろう。陳列台に法王ヨハネの写真を並べたおばあさんは、その目でイタリアの王からくそっ○○にいたるまで、あらゆる人を見てきたんだ。ひしめく雑踏を押し分け進む。偽物の数々…。自動車の部品、剣、偽の絵、それにヌード写真のブリジット・バルドー。ポルタ・ポルテーゼでは何だって手に入る…。「このズボン、みんな破れてるな…。ま、いいさ、古着なんだから…いくら?…」信じられない、あの子がいる!…ほかの男と一緒に…あの子の兄さんなんかじゃないことは確か。ばっかみたいに引っかかっちゃったな…おれ…。「おい、にいちゃん、ズボン、いるのか、いらねえのか」賢人のお言葉…「愛じゃ苦しむが、死にゃあしない。愛じゃ死なぬが、苦しいもんだ…」って。
ポルタ・ポルテーゼは、ローマのテベレ川の向こう側で日曜日に開かれる蚤の市で、ローマっ子のお気に入り。スリに十分気をつけて、ぜひ行ってみてね!
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