Eppure mi hai cambiato la vita

 

Fabrizio Moro

 

 

夜の明かりが僕の連れ添い。君が行ってしまって、ぼくはひとり車の中。きみなしの未来を思う。どうやって一からはじめよう。他の人と、他の生きかたで、一緒に食事したり映画を見たりねむったり、体臭を気にしたり、優しくささやいたり、また最初からやりなおし。愛は過ぎ去るもの。でもぼくたちのは、僕たちのはちがうんだ。時間は過ぎゆくもの。よりよい何かを待っているうちに。でも、何も元にはもどしてくれない。君がしてくれないかぎり。僕の心に関わらず今夜遠くにいる君。でも君を身近に思う。なぜかは聞かないでほしい。君が僕の人生を変えちまったからかも。愛は過ぎ去るもの。でも夢は、夢はちがう。かなわない夢もあるけど。僕にできる確かなことは、想像。心の中の孤独は少しばかりの自由の代償…。

 

ファブリツィオ・モーロはローマ出身の若手シンガーソングライターです。